変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE樹脂)

エンプラ(エンジニアリングプラスチック)

変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE樹脂、英:modified-Polyphenyleneether)はエンプラの一つで、
ポリフェニレンエーテル(PPE樹脂)に耐衝撃性ポリスチレン(HIPS樹脂)を配合し、
加工性と耐衝撃性を強化した素材になります。

 

1960年代にGE(ゼネラル・エレクトリック)がPPE樹脂を発明、m-PPE樹脂の販売を開始し、
優れた難燃性・耐熱性から電気・電子機器の筐体として長年活躍してきましたが、
ABS樹脂
等の難燃化技術の発達や電子部品の発熱量低減によりm-PPE樹脂の優位性が崩れている状況です。

 

m-PPE樹脂の主な特徴は、

  1. 難燃性・耐熱性
  2. 加工性
  3. 耐衝撃性
  4. 電気絶縁性
  5. 寸法安定性
  6. 軽量(比重約1.06でエンプラの中では最軽量)
  7. PP樹脂PA樹脂と同程度の高い耐薬品性
  8. 耐熱水性(加水分解を起こしにくい)

等があります。

 

主な用途としては、「家電製品の機構部品」「OA機器のシャーシ」「自動車の外装部品」「ポンプ」等があります。

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