PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド)
スーパーエンプラ(スーパーエンジニアリングプラスチック)
PPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド、英:Polyphenylenesulfide)は、代表的なスーパーエンプラの一つで、PPS樹脂単体では非常に脆いためガラス繊維や炭素繊維を充填したフィラー強化グレードが使用されることが多いです。
主な特徴としては
- 非常に高い耐熱性(280~290℃)
- 強度・剛性が高い(高温強度も高い)
- 耐薬品性
- 寸法安定性
- 電気絶縁性
- 加工性
- UL94V-0の規格に適合した優れた難燃性(自己消火性)
等があります。
ただし、加工性は良好なものの、接着性が悪いため塗装・メッキに不向きであり、曲げ加工にも向きません。
主な用途としては、「自動車のエンジン部品・電装部品」「家電」「スマートフォン」「浴室・洗面所の混合水栓やポンプ」等があります。
なお、耐衝撃性や靭性を強化したPPSジュライファイドは、1980年代に株式会社クレハが開発し、ポリプラスチックス株式会社が販売を行っています。