ポリ塩化ビニル(PVC樹脂、塩ビ)
汎用プラスチック
ポリ塩化ビニル(PVC樹脂、通称塩ビ、英語:polyvinyl chloride)は5大汎用プラスチックの一つです。
通常は硬質(特に硬質PVC)ですが、柔らかさを増した軟質ポリ塩化ビニル(軟質PVC)も多く使用されています。
主な特徴としては、
- アルミと同程度の機械的強度
- 高い耐候性
- 軽量(水には沈むものの、比重約1.4)
- 安価で量産向き
- 耐薬品性
- 耐食性(防錆性)
- 絶縁性
- 難燃性
- 摩擦が小さい
等があります。
その一方で、短所としては
- 低温・高温に弱い(5℃を下回ると耐衝撃性が急速に低下する)
- 熱伝導率が高い(65~85℃程度になると軟化してしまう)
等が挙げられます。
主な用途について、硬質PVCと軟質PVCに分けてご紹介します。
硬質PVCは、優れた耐食性と摩擦が小さいという特徴から、
上下水道やその他流体のパイプ(俗に塩ビパイプ)・バルブのほか、建材に使用されています。
一方、軟質PVCは「床材や壁紙」「自動車・家具用のレザー」等、我々の生活の身近なところで活躍しています。